平成23年度以降の留萌市文化会議賞を受賞された皆さんです

令和元年度

劇団リップ時代(前列左端)
劇団リップ時代(前列左端)

 

留萌市文化会議賞  

   劇作家・演出家 益田  殿1959年生 留萌市在住)

<事 績>

1983年 劇団そら豆カンパニーで舞台監督・照明デザイナー修業

1984年 劇団LIP(リップ)結成、座長・座付作者・演出家

1986 劇団LIP、「神無月心中」で民芸術祭奨励賞受賞

2002 ふれあいかもめ劇団発足、指導を開始する

2011年 スマイル劇団ルモイ、「かずのこ!プリーズ。」で芸術祭奨励賞

2014年 スマイル劇団ルモイ、「長助のこと」で市民芸術祭賞受賞

現在 日本劇作家協会会員、日本照明家協会照明技術者(2級)、オフィス茶柱所属

<受賞の事由>

益田留氏は、子どものころから映画に魅了されシナリオライターを目指しておられましたが、学生時代、札幌の劇団そら豆カンパニーとの出会いをきっかけに演劇の世界へ志を変え、同劇団の演出家、あらいけい氏に師事して演出・舞台照明を学ばれました。

帰郷後、演劇仲間と劇団LIPを結成され、座長・座付作者・演出家として劇団の活動を主導、笑いの要素をふんだんに盛り込んだエンターテイメントの中にも現代社会に文学的クサビを打ち込み、スピードとパワー、心地よいテンポとリズミカルなストーリー展開が観る者の感性を刺激する芝居を提供し続け、同劇団を北海道トップレベルにまで成長させました。劇団リップは、「神無月心中」で留萌市民芸術祭奨励賞を受賞し、10年間で札幌公演も含め13回の公演を行うなど留萌市の演劇界に欠かせぬ存在となりましたが、氏の勤務の都合で1995年、惜しまれながら解散しました。

益田留氏は、その後、フリーの劇作家、演出家として、市内の芸能・イベントに作品や構成台本を提供され、ふれあいかもめ劇団(現スマイル劇団ルモイ)」が障がい者の社会参加を目的に発足すると、これにオリジナル作品を提供して演劇指導にあたり、同劇団の発展に大きく貢献されました。現在、スマイル劇団ルモイは、一般市民のボランティアを含め、障がい者と市民が協働する地域劇団として、ニシンやカズノコなど留萌を素材にした演劇作りなどに取り組み、本年も朗読劇「慟哭の海」で「三船殉難事件」の悲惨な歴史を伝えるなど、毎年多くの観客に感動を与えています。

二つの劇団における創造活動に加え、新しい試みの“創作噺”の上演、近年取り組んでいるラジオドラマの制作や朗読会への参加など、語り・演ずることの魅力を市民に発信し続けている氏の功績を顕彰し、留萌市文化会議賞を贈呈するものです。

平成30年度  公益社団法人日本詩吟学院認可 北海道中央岳風会所属

             留萌吟詠会 (代表/佐藤岳法) 殿

 

昭和388月の創立以来、歴代役員らのご努力により堅い基盤を確立され、長年にわたり研鑽練磨を重ねられ、吟詠の発展に力を尽くされるとともに、詩吟の普及を通して留萌市の芸術文化の振興に貢献されてこられました。

 

今年の創立55周年記念吟道大会では、日頃の研鑽の成果を存分に発揮され、来場者に深い感動を与えました。特に華道吟、詩舞吟、剣舞吟に加えて初披露の「ピアノ吟」三船殉難は、終戦直後の8月22日に樺太からの引揚船(小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸)が、ソ連軍からの攻撃を受け1,708人が犠牲となった悲惨な事件を吟じ、来場者に悲痛の叫び、魂の弔い、未来への希望を感じさせる素晴らしい舞台でした。また、賛助出演された他支部との交流の中から生まれる仲間意識の醸成は、吟道の継承に大きな期待を感じさせるものでした。

崇高なる精神の育成と人格向上を目指し、朗々と吟じる詩吟は、心の感動と気力の充実、新陳代謝の促進で心身の健康につながります。詩吟の魅力を広く伝承し続けている功績は誠に大きく、ここにこれを顕彰し留萌市文化会議賞特別賞を贈呈するものです。

29年度 墨遊会  (代表/吉本孤帆) 殿

 

墨遊会は、会員間に師弟関係を作らないという基本理念のもと、既に指導的立場にあった書道家によって結成され、発足以来、会員宅を会場に研鑽を重ね、35回を数える墨遊会書展の開催を中心に、会員それぞれが各種公募展において入選入賞を重ねてこられました。昨年より留萌市民芸術祭合同展示に参加され、書道を愛する豊かな心が日本の伝統文化を尊重する素晴らしい心であることに気づかされるような深みのある見事な作品群で来場者に大きな感銘を与えました。

墨遊会書展の開催や芸術祭への参加により留萌市民が書の作品に触れる機会を提供し、書道体験の拡大を目指した小中学校書初会の開催や「るもいしんきん小中学生書道絵画コンクール」の審査・指導、留萌書道連盟の創立の主導などにより留萌管内の書道の普及と振興、発展に大きく寄与された功績は誠に大きく、ここにこれを顕彰し留萌市文化会議賞を贈呈するものです。

28年度 留萌地方美術協会 (事務局長/高原紀子) 殿

 

留萌地方美術協会は、本物の絵画を目指す自己の追求と、互いが励みとなる新たな美術活動集団の形成を目的に設立され、「絵の仲間にトップはいらない」との理念のもと代表者を置かずに半世紀近い歴史を重ねておられます。

 

設立年から開始された萌美展は、第48回を数えるに至り、留萌管内全域を対象とした公募展として、会員・会友をはじめ高校生・一般愛好家まで幅広い出品を得て、管内を代表する美術展として定着しています。

小品を集めて毎年初夏に開催されている『会員会友展』と『萌美展』、二つの美術展の開催により、留萌市民に優れた絵画を鑑賞する機会と自らの作品を発表する場を提供し、もって留萌管内美術の振興、発展に大きく寄与された功績は誠に大きく、ここにこれを顕彰し留萌市文化会議賞を贈呈するものです。

27年度 留萌ペンクラブ (代表/湯田克衛) 殿

 

留萌ペンクラブは、1955年の設立以来、60年の長に亘文芸誌『P・E・』『留萌文学』の発行を続け、ついに本年、100号記念号を発するに至りました。

 この間、地方発の文芸誌という座標を保ち続け、北海道の地方文学けん引されてきた功績は、誠に大きく、留萌文化・留萌市民の誇りとすべきものであり、ここにこれを顕彰するものです。

 

26年度 留萌市民吹奏楽団 (団長/椎谷太一) 殿

 

常任指揮者/鳥越浩一 顧問指揮者/熊沢重雄

 1981年の創立以来、30有余年の長きに亘り留萌地域の吹奏楽団体の中心的存在として、毎年の定期演奏会や吹奏楽コンクール全道大会などにおいて高い水準の演奏活動を続け、留萌地域の芸術、文化の創造、普及、啓発に多大な貢献をしている。

     

     1982年 第1回定期演奏会開催  昭和57年度市民芸術祭賞受賞

    1983年 北海道吹奏楽コンクール一般B編成金賞受賞

          (以降、B編成で2回、C編成で2回金賞を受賞)

     1998年 真弓基教氏(札幌交響楽団)音楽監督に就任 平成10年度留萌市民芸術祭賞受賞

     1999年 鳥越浩一氏常任指揮者に就任

     2006年 創立25周年記念第25回定期演奏会開催

25年度 小沼聖一さん (留萌混声合唱団)

 昭和55年、留萌混声合唱団創設に参画、昭和57年には同団指揮者に就任し、以来30有余年に亘って同合唱団の指導を続け、同団を2005コロフェスタ岩見沢、2012小樽雪明りの街フェスティバルなどに参加するなど、高い演奏水準をもって全道規模の活動を続ける存在に導きました。

また、平成18年当会議理事に就任、翌19年には請われて理事長に就任し、当会議が幾多の困難に直面した時期にその手腕を発揮し、平成22年、事務局不在の状況を憂慮して理事長を退任して事務局長に就任し、当会議の運営を支えています。

留萌混声合唱団指揮者、21世紀の合唱音楽を考える合唱人集団「音楽樹」会員、岩見沢東高校合唱部OB会会長、留萌市文化会議事務局長(兼副理事長)、前留萌市文化会議理事長

24年度 角浦朋子さん (アンジュバレエスタジオ)

昭和46年留萌バレエ研究会入会、昭和53年には虹の会バレエスタジオに入所。四十有余年に亘ってバレエ芸術の研鑽を積まれ、昭和58年からは虹の会教師に就任、平成14年には同会の指導を引き継ぎ、名称をアンジュバレエスタジオとする。

 この間、昭和58年、旭川邦楽邦舞洋舞の会会長賞を受賞。昨年は市民芸術祭において、舞踊生活40周年記念特別プログラムを披露し観衆に深い感銘を与えました。

 29年に及ぶバレエ指導を通じてバレエ芸術の普及と子どもたちの健全な育成に貢献され、以って留萌市の文化の振興に大きく寄与されました。

23年度 角田節子さん(泉徳寿 事)

 昭和55年の神刀正伝流入門以来三十有余年に亘って舞踊を極められ、平成四年泉流泉徳寿を襲名。平成八年に日本舞踊徳踊会を設立し、以来十五年余、和を尊ぶ運営により会員の技量の向上に努められるとともに、各種行事への積極的な参加により日本舞踊普及に貢献され、以って留萌市の文化の振興に大きく寄与されました。

 日本舞踊 徳踊会  会主